皆さまこんにちは。
岡山県を中心に各地で「石垣石積みの補修、補強」「やぎのレンタル」「通信事業」を展開している株式会社トーラスです。
突然ですがその擁壁、安全ですか?
長年見慣れてきた擁壁だけれども、ニュースでも擁壁にまつわる事故をよく聞くので、なんだか心配……という方も多いかと思います。
7月には松山城が立地する勝山で、斜面が崩落して傷ましい事故が起こったのも記憶に新しいところです。この時は擁壁も大きく傾いたのですが、大雨の影響が一因では……という見解もあります。
台風は次々やってきて10月なかばごろまで続きそうだし、ひょんなことがきっかけで擁壁が突然崩落したらどうしよう……。
そんな心配を抱えていらっしゃる方々に向けて、ヤギさんレンタル事業でもお馴染み、株式会社トーラスが、本事業として提供している擁壁の補強工事を解説。
危険な擁壁の種類や見分け方について分析します。
■そもそも擁壁ってどんなもの?
参考:【石垣・石積接着補強工事】大阪府貝塚市 施工例120 | 戸建ての施工事例 | 石積補強・ヤギ除草はトーラスまで (j-torus.co.jp)
擁壁とは、高低差のある土地で側面(のり面)の土が崩れるのを防ぐために設けられる壁のことを意味します。
一般的に高台や丘陵地にある敷地の場合、隣接する敷地や道路に対して高低差があると、崩れないように盛り土を施します。
しかしただ土を盛っているだけですと崩れてしまいますので、鉄筋コンクリートやコンクリートブロック、石などで固めて支える必要があります。
土の自重や急傾斜だけでも崩れる原因になりますし、雨水の水圧で崩落するリスクもありますが、擁壁を設けることで崖の崩落リスクを防ぎ、土地に建つ建物を守るのです。
ただし擁壁は経年に応じて劣化していくもの。
施工の精度がよくないと、コンクリート打設してから数カ月で亀裂が生じた、というケースもあるほどです。
部分的には膨らんできた、亀裂が入った等を放置するのは厳禁。
雨水が浸入したり寒暖の影響によって脆くなってしまい、大雨や台風、地震などの自然災害をきっっかけに倒壊するリスクも高くなります。
■危険な擁壁の種類の見分け方
ではどのような擁壁が危険とみなされるのでしょう?
いくつかパターンがあるので、紹介します。
・空石積み擁壁
雑石や玉石などを積み上げて、コンクリートで固めていない、昔ながらの石積みのことです。
もちろん積み方によっては堅牢な擁壁もありますが、そうしたケースは城郭や文化財のような特別なケース。住宅地で空石積みを見たら、プロは危険と判断します。
ちなみに石と石のあいだにコンクリートやモルタルを流し、接合して積み上げた「練積み」というものがあり、コンクリートでしっかり固められているように見えますが、積み上げるのに必要最小限のコンクリートが石積の裏に少しあるだけで空積みと変わらない様な石積擁壁も多く見られるのでご注意を。
「空石積み」擁壁は、長年の雨水の浸透により裏込めの土少しづつ流出し経年劣化や地震などで、石のせり出しや膨らみ、亀裂などが発生しやすく、不安定な状態になると崩壊のリスクが高まります。
・増し積み擁壁
石積みやコンクリート擁壁などの上に、さらにブロック塀などで土留めの壁として積み上げた擁壁のことです。
上段に擁壁や土砂を追加することで、下の既存の擁壁の負担となる傾向が。
また往々にして上下のジョイント部分の強度不足が起こりがちで、崩壊リスクは否めません。
・二段擁壁
「増し積み擁壁」が下部のすぐ上に擁壁を設けるのに対して、「二段擁壁」は下部の擁壁に対して上部の擁壁を少しズラして設けるタイプです。
上段の擁壁が下段の擁壁に影響を及ぼさない位置に設置することが望ましいのですが、土質の関係で互いに干渉してしまうことも。
下部擁壁が変形したり、上部擁壁の沈下などが原因となって、上下ともに崩壊する危険性があります。
・張出し床版(スラブ)付き擁壁
擁壁の上部に張出し床版(スラブ)を設けた擁壁のことで、土地の有効面積を増やすために行われるのが一般的です。
この擁壁の問題は、スラブを設けることで下部の擁壁に負担を与えてしまうリスクがあるということ。
また下部の擁壁が古いとスラブの劣化を誘発する可能性があり、スラブの落下や擁壁の崩壊リスクが懸念されます。
・空洞ブロック積み擁壁
空洞ブロックとは、塀として使用されるブロックのこと。このブロックで擁壁をつくると、土圧に対する強度が極端に低く、プロは危険とみなします。
特に透かしブロックを用いていると鉄筋が入っていないため、より脆弱な構造に。
ただ鉄筋が入っていてもそもそも空洞ブロックはそれ自体の品質が高くないので、劣化のスピードも早く内部の鉄筋が腐食して危険な状態に陥ることがあります。
■危険な擁壁はDIYで直せる?
参考:施工事例「【石垣・石積接着補強工事】大阪府貝塚市 施工例120」
擁壁に亀裂を見つけたけれども、プロの業者に依頼するとなんだかお金がかかりそう。
自分でDIYで補修できないものか……とお考えになる方もいらっしゃることでしょう。
インターネットを検索すると、擁壁補修は初期症状ならDIYでもできる、という意見も載っています。
たとえば軽度な亀裂はDIYで補修できる、という声もありますが、亀裂は大きくなる可能性があるので、けっしてDIYはオススメできません。
苔やカビ汚れはブラシで落としたり高圧洗浄機で取り除くことができますが、カビは深く根を張るものなので、一時的にきれいにできても、また元の木阿弥ということも。
根絶させたいのならプロに依頼するのが安心です。
また苔やカビが生えていることは、擁壁内部の湿気(水分)が高くなっているという可能性があり、将来的な崩落のリスクはゼロではありません。
いずれにせよ心配だと思ったら、プロにSOSを送るのが確実です。
大丈夫ですよ、とプロに太鼓判を押してもらえれば、それはそれで安心ですよね。
■石積み擁壁の補強にはモルダム工法がオススメ!
参考:施工事例「【石垣・石積接着補強工事】大阪府柏原市 施工例87」
コストのことで二の足を踏んでしまう方にオススメなのが、トーラスが得意とする擁壁補強「モルダム工法」です。
これは既存の擁壁内部に接着性の高い石積専用接着剤を注入して補修・補強する工法で、水抜き加工シートを併用することで、排水機能を確保しながら内部から補強もできるすぐれもの。
コストパフォーマンスよく予防対策を講じておきたい、という方はもちろん、大きな重機を必要としないので、狭小地や細い道路に面した土地でも施工できるメリットがあります。
擁壁を解体・再構築する必要がないので、現状の景観を保ちながら補強工事ができるのも、大きな支持を受けている理由の一つです。
■擁壁を安全に保ちたい!そんな場合はトーラスにご相談ください!
軽微な亀裂といえども、DIYで補修するのは将来的なリスクを放置しておくようなもの。
見た目にはたいしたことのない亀裂に思えても、内部の鉄筋が腐食していたり、水分が溜まっていたりするなど、プロでなければ見抜けない危険があるものです。
擁壁や石積み補修のエキスパートに調査を依頼し、まず安全かリスクがあるかを見極めてもらったうえで、補修を提案してもらいましょう。
特に今回紹介したような5つの擁壁に該当するようなら、経年による潜在的なリスクが高くなっていると言えます。
大掛かりではない工事でリーズナブルに補修できるケースはたくさんありますので、まずはトーラスにご相談くださいね。
ヤギさんレンタルでもなじみ深い株式会社トーラスの本事業は、
石積み・石垣や斜面の補強工事です。
とりわけ特許工法である「モルダム工法」により、従来の石積み補強(石垣補強)工事のデメリットであった、「接着力の弱さ」「内部浸水による水圧上昇の倒壊に対応できない」など、これらの弱点を補った高品質な補強工事を、提供しています。
百聞は一見に如かず。
ぜひ一度、弊社の補強工事実績をご覧ください。
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余談ですが、副事業として「ヤギさんレンタル」も実施中!
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