日本の風景をつくってきた石積み擁壁。石積みの耐用年数はどのくらい? 

皆さまこんにちは。


岡山県を中心に各地で「石垣石積みの補修、補強」「やぎのレンタル」「通信事業」を展開している株式会社トーラスです。


日本人は身近にある木や土、石を使って、自らが住む場所や城、神様を祀る場所、そして水害などの自然災害から身を守るための構造物をつくってきました。

城郭などの石垣は熟達の職人が手がけてきましたが、棚田や段畑では農民が自ら手を動かして、土留めのために石を積んできた歴史があります。


石垣や石積みは、いわば日本の美しい風景をつくる大切な要素。


そんな日本人の心に刻まれてきた石積み擁壁ですが、最近の大雨や台風の影響で、崩落・倒壊するニュースも報じられています。


我が家にもご先祖様が築造した立派な石積み擁壁があります、反り勾配のついた石積でほれぼれするような風格を醸し出していますが石積の目地の隙間から奥を覗くと空洞が広がっているのに気が付きこのままでは危ないのでは……?



建築会社に相談すると家が建つほどの費用が・・・自分で何とかならないかと石積の目地の隙間からモルタルを流し込んでみたり試行錯誤したがうまく行かず、それから石積補強を調べまくり出会ったのが九州防災メンテナンスさんが開発されたモルダム工法。

排水機能を持たせて石積全体を一枚岩の様に一体化することが出来る特許工法でした。

自分の様にお困りの方は沢山いらっしゃるはずと確信し、自社事業に取組まさせて頂き現在に至ります。


この様に石積・石垣擁壁でお困りの方が沢山いらっしゃると思います。


そんな場合は石積み擁壁補強工事のプロフェッショナル「株式会社トーラス」にご相談ください !


今回は石積み擁壁の役割について、幅広く紹介。

具体的な補修方法についても解説いたします。




■そもそも石積み擁壁ってどんなもの?



画像参考:【石垣・石積接着補強工事】大阪府貝塚市 施工例111




約3分の2が森林である日本は、平地が少なく、傾斜が3度未満のいわゆる「平ら」な土地は、わずか10%強だそう。

したがって人々が暮らすためには、平らな場所と、それをつくりだす技術がおのずと生み出されました。


たとえば斜面に平らな土地をつくろうとすると、土を支える構造物が必要になります。

それが「擁壁」です。


そして石積み擁壁とは、その名の通り、石を積み上げてつくる擁壁のことです。

整形された石を積み上げる擁壁もあれば、城郭のように天然石を積み上げてつくる空石積み擁壁などさまざまです。


石積み擁壁は、住宅地はもとより、道路や鉄道、河川や海岸護岸や橋梁の橋台など、さまざまな用途で使われています。


斜面の土砂が崩れるのを防ぎ、崖崩れや地滑りを抑制することもあれば、河川や海岸線の土砂流出を防いで洪水の被害を軽減することも。石積み擁壁は私たちの暮らしの安全を守ってくれる存在なのです。

もちろん、急斜面の法面の侵食を防ぎ、安定性を保ってくれることは言うまでもありません。




■石積擁壁の種類とは? 強さの決め手となるポイントは?



以前のブログで「空石積み擁壁」について、ご紹介しました。

最近は、石の裏側や、石と石の間の目地にしっかりとコンクリートを流し込んで固定する「練り石積み擁壁」が主流です。


「空石積み擁壁」でも「練り石積み擁壁」でも、石積み擁壁では「排水」が重要です。

実は擁壁の強度は、石そのものだけでなく、擁壁内部に流れ込んだ雨水をいかにうまく排水するか、といったことでも左右されます。


土砂に大量の水が加われば、どんな強固な擁壁でも土圧が増して破壊されてしまいますよね。

土砂から水だけを排出することが、擁壁の安全性を保つポイントなのです。


したがって現代の石積み擁壁には、排水管が埋め込まれています。

ちなみに昔のお城でも、排水機能は備わっていました。

はたから見ると大きな石が隙間なく積み上げられているようですが、こうした「積石」の隙間を「間詰石」が埋めています。その裏側には、積石の角度を調整する「飼石」が。

そしてこの「飼石」の裏側に「裏込石」が詰められています。

これは小粒な粟石なので、自然に下のほうに水をスムーズに排水してくれる……という先人の知恵が詰まった仕組みなのです。


ただ現在残っている「空石積み擁壁」は、文化財のような貴重なものでもなければ、内部が劣化したり、雑に工事がされているケースがほとんど。

排水機能が働いていなかったり、土圧に耐えきれないリスクが高まっていることは、心得ておきましょう。




■石積擁壁の耐用年数はおおよそ20年〜50年



擁壁の耐用年数は、一般的に約20〜50年と言われています。

年数の経っている擁壁は、経年劣化でダメージを受けている可能性が高いので、クラック(ひび割れ)や「はらみ」などの変形がないか、チェックしたいものです。


また水抜き穴が詰まっていると、擁壁が湿って見えることもあります。

そもそも排水機構がしっかり設けられていないという石積み擁壁も見受けられますが・・。


石積み擁壁の要は排水機能であることを解説しましたが、擁壁内部の水が適切に抜けないと、土圧の上昇により「はらみ」が生じる可能性が否めません。

ふだんは何ともなくても、水がどんどん内部で溜まったり、ダメージが蓄積されたりして、地震や大雨、台風をきっかけとして一気に崩壊・崩落というリスクもあるので、古い石積み擁壁は要注意。


ただ当たり前の景色として毎日眺めている場合、なかなか変化に気づかないものです。

古い石積み擁壁の状態が不安という場合、擁壁 のプロに診断を仰ぎましょう。

トーラスでは擁壁診断士の有資格者が対応させて頂いています。


石積・石垣の補強を検討されている方はモルダム工法による補強工事がオススメ!

トーラスでは熟達した技術者が工事を手がけます!

耐用年数を迎えた石積みの処理としては3パターンあります。


①既存擁壁を撤去して新たに築造。

 メリット:現在の建築基準に則り施工するので安心

 デメリット:費用が高額。


②間が開いた石積目地に表面からモルタルを詰める。

 メリット:安価

 デメリット:石積・石垣としても強度を増す事は出来ない。


③補強工事を行う。

 メリット:新に増築し直す様な費用はかからない。

 デメリット:石積奥まで確実に施工したかどうかは施工する

       手に左右される。


ひと口に補強といってもさまざまで、可能な範囲で解体して組み直す方法もありますが、場合によっては新築よりも工事が大掛かりになって、その分、費用もかかってしまいます。


そんな場合に有効なのが、「モルダム工法」。

既存の石積み内部に接着性の高い石積み専用充填剤を注入して

補強する工法です。

水抜き加工シートを併用することで、排水機能を確保しながら内部から補強ができるメリットがあります。

コストパフォーマンスもよく、重機が入らないような狭小地でも施工できるのも強みの一つ。

時を重ねた石積みの風合いはそのままに、内部をしっかり補強するので、長年見慣れた景観を保てます。


「トーラス」にはモルダム工法に熟達した技術者が多く在籍しています。

施工プロセスにもこだわりがあり、ていねいで精度の高い施工には定評があります。


遠方にお住まいで実家の石積みが気になる……というお客様にも対応しております。

工事の「透明性」に徹底してこだわっており、作業も現場も写真や動画で撮影しお客さんがと共有するので、進捗や作業品質をしっかりご確認いただけます。


石積みや地盤は、人間では感知できない微細な地震でもダメージを受け、蓄積されていきます。

こうしたダメージが石積み擁壁表面に現れているようなら、それは必ず補修が必要な状態であると、心得ておきましょう。


もちろん安全な石積み擁壁に手をいれる必要はありません。

ただ、こうした判断は擁壁 のプロフェッショナルでないと、正確なところが分からないもの。

「トーラス」は豊富な施工実績に基づいてしっかりと状態を見極め、適切なアドバイスや施工をいたします。

どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。




ヤギさんレンタルでもなじみ深い株式会社トーラス。

その本事業として提供している石積み・石垣補強工事。


特許工法である「モルダム工法」により、従来の石積み補強(石垣補強)工事のデメリットであった、「接着力の弱さ」「内部浸水による土圧上昇による倒壊に対応できない」など、これらの弱点を補った高品質な補強工事を、法人様向けに提供しています。


百聞は一見に如かず。

ぜひ一度、弊社の補強工事実績をご覧ください。


最新の施工事例 一覧

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特許工法の詳しい解説ページはこちらへ


・モルダム工法

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余談ですが、副事業として「ヤギさんレンタル」も実施中!

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