参照:施工事例「【石垣・石積接着補強工事】大阪府茨木市」より
■日本の暮らしを守ってきた擁壁!見直しが必要な時期に?
・擁壁の歴史の紹介
日本では、山地が多く平地が限られているという地形的特性から、古くから斜面や段差のある土地を有効活用するために「擁壁(ようへき)」が築かれてきた。
特に、自然石を巧みに積み上げた石積み擁壁は、地域の景観に溶け込み、長い歴史の中で私たちの暮らしと安全を静かに支えてきた存在。コンクリート擁壁もまた、高度経済成長期以降、宅地造成などに伴い急速に普及し、斜面地の安定に貢献してきた。
擁壁は、宅地を安全に保ち、大雨や地震の際に土砂の崩壊を防ぐという、私たちの生命と財産を守る上で欠かせない役割を担っているが、築後数十年を経過した多くの擁壁は、風雨にさらされ続けることによる経年劣化や、目地材の消失、石材・コンクリート自体の風化などが進行している。
さらに近年では、かつて経験したことのないような集中豪雨や大規模地震が頻発し、擁壁にかかる負荷は増大する一方。
擁壁の孕み出し(はらみだし)、傾き、ひび割れといった変状が顕在化し、突然擁壁が倒壊する事故が増えており、崩壊を懸念する人が増えているのが現状。
■擁壁工事を阻む「立地条件の壁」とは
・車両進入不可
└重機(バックホー、クレーン車など)や資材運搬車両(ミキサー車、ダンプトラックなど)が擁壁の近くまで全く進入できないような狭い道の現場。
└急峻な坂道や長い階段、段差の多いアプローチの先に擁壁がある場合。
・足場設置困難
└擁壁の前面が急な崖、河川、水路、隣接建物などに接しており、作業用の足場を安全に組むスペースが全くない場合。
└擁壁の高さに対して、前面のスペースが著しく狭い場合。
・作業スペースが確保できない場所
└擁壁のすぐ上に建物が建っている、すぐ手前が隣家の敷地や駐車場で利用許可が得られない
└擁壁の背面の土を掘削して補修する必要がある場合に、その掘削スペースや土砂の仮置き場がない。
・高所作業の制約
└非常に高い擁壁(例:5mを超えるなど)で、高所作業車や大規模な足場が必要だが、その設置・搬入が困難な場所。
■特殊な現場への対応力――当社の強み
・狭所
人がやっと入り込める狭い場所 建物との間は40センチほど
小型の削岩機で接着面斫り 斫り作業完了
水抜き加工シート設置 モルダム注入
人が何とか入り込めれれば一つ一つの工程を安全に、手を抜くこと無く作業を進めてまいります。
・水中打設
水中不分離タイプ(モルダムエースSタイプ)
モルダム製品の中には水中打設可能なモルダムエースSタイプがあり、的確に擁壁内部に注入出来る事から河川護岸、海の岸壁等の常に水の影響を受ける箇所に対しても対応しています。
岸壁の石積で長年の潮位変化による吸出しや波の影響で石積目地が開き60㎝以上の
隙間が広がってる状況。
干潮になっても海中となる部分は潜水士により作業実施。
施工中 目地部異物除去 モルダムエースSタイプ攪拌
・目地隙間の異物を取り除き
細かな作業を怠ると付着強度も落ちるので念入りに作業実施
注入前状況
・注入作業
気中作業班と息を合わせて注入
確実に注入出来る様に潜水士1名は補助に入り作業を実施。
・注入後
確実に、そして綺麗に仕上げる事が出来ました。
トーラスではこの様に特殊な環境下においても依頼先の要望に応えられる様に、安全第一として様々な現場のニーズに応えられる様、日々取り組んでいます。
■安心・安全な施工
作業箇所が特に住宅密集地などの場合、ご近所に騒音等でご迷惑をお掛けする事からトーラスでは工事前には隣家挨拶を実施しています。
トーラスでは民間のお客様に対しても「工事完了報告書」を作成し提出しています。
それはお客様では隠れて見えない箇所でも手を抜くこと無く、確実な施工を実施した証でもあります。
お客様の期待を裏切らない施工をしています。
■まとめ
石積み擁壁補修でお悩みの方へ――ご相談・お見積りのご案内
「心配だから一度見て欲しい」 「特殊な現場で困っている」 「石積の趣を残したい」など様々な
お問い合わせに対応しています。
相談・現地調査・見積もりは無料、迅速対応。
トーラスまでお気軽にご相談下さい。