見逃すと大変!空石積み擁壁の崩落リスクと補強の重要性

台風といえばかつては8月・9月にやってくるものだったのに、今年の台風1号が到来したのはなんと5月末!


大雨で岡山県内の公立小学校・中学校・高校など66 校が臨時休校したのもびっくりしましたね。


奇しくも今年は辰年で、迷信ではありませんが辰年は台風や雨の被害が多いとも言われています。

実際に、十二支別に台風の発生率の統計を見ると、辰年は「戌(いぬ)」「未(ひつじ)」に継ぐ第3位だとか。


だからこそ、石積みの安全性には注意深くなりたいものです。

特に気をつけたいのが「空石積み」。


ヤギさんレンタル事業でもお馴染み、株式会社トーラスが本事業として提供している石積み・石垣補強工事の特許工法の紹介と、危険な空石積みについて、解説します。




空石積み擁壁とは?



「空石積み(からいしづみ)」とは、石のかみ合わせだけで構造的な強度を保っている石積みのこと。

(表面からモルタルを目地に詰めている場合も構造的には空石積み)

対して、裏込めにコンクリートなどで石と石をくっつけて詰んだ石積みを、「練石積み(ねりいしづみ)」といいます。


「空石積み」はお城などでは、まず立派な大きな石が目に入りますよね。

ただよく目を凝らしてみると、大きな石と石のあいだは、「間詰め石」という小さな石で密に埋められていたりするものです。

また大きな石の背後は、「飼石」「裏込め石」という大小の石でびっしりと補強がなされており、非常に堅牢なつくりをしています。




空石積みの危険性



対して一般住宅の「空石積み」では、裏込め石はわずか、あるいはまったく入っていないというものも多々あります。

したがって、見た目には安全そうに思えても、石を支える裏方たちがいないような状態なので、経年とともに不安定な状態になってしまうのです。


裏込めに使われた石や土砂は、長年にわたって雨水が染み出すなどして、少しずつ流れて石積み内部で空洞が広がってしまいます。


また、雨水を含んだ土圧の影響で「はらみ」という現象が起こります。

「はらみ」は以前のブログでもご説明しましたが、石積みが膨らんで見えるような状態のこと。

崩落の危険が高まっている可能性があります。

2021年に大阪で、空石積みの擁壁の上に建っている住宅2戸が、擁壁崩壊に伴い崩落したニュースも報じられました。

この時は、隣に建っていた連棟住宅も崩落し、全国的にも大きな話題になったものです。



こちらの記事もぜひご覧ください

「擁壁、崩壊するの??」潜在的に危険な石積み、その見分け方を擁壁補強の専門家が解説


石積補強・石垣補強とは? 今にも倒壊しそうな古い石垣を安全に! 特許取得の補強方法「モルダム工法」





空積み石を見たら要注意……!?



もちろん、空石積みのすべてが危険というわけではありません。

城壁のように数百年経ってもびくともしない立派な石積みは全国各地に見られます。

平成28年に起きた熊本地震でも、櫓の倒壊を防いだ「奇跡の一本石垣」などは、その代表です。


とはいえこうした仕事は、「穴太衆※」に代表される優れた石工の腕によるもの。

石一つ一つの嚙み合わせを見ながら、上に積まれる石の加重が表面(おもてづら)にかからないように調整をします。

ですので、仮に石積みの奥が空くようなことがあっても、石積み全体のバランスが保たれているので、崩落の危険が少ないのです。


※穴太衆(あのうしゅう)=安土桃山時代に寺院や城郭などの石垣施工を手がけた石工集団



私たちが暮らす岡山でも岡山城や津山城の石積みは、それは緻密で立派な仕事がなされています。



岡山城の石垣



津山城の石垣


しかし、すべての空石積みが、このようなすぐれた技術者によって手がけられたわけではありません。

手作業による石積みは技術の近代化とともに廃れ、形骸化してしまったという一面もあります。




空石積みの判断ポイント



では、どのような状態の空積み石にリスクがあるのでしょう。


・石積みの一部が「はらみ」出す

・石積みの隙間から砂や泥水が流れ出す

・石積みの小石がぼろぼろ落ちている

・石積みの一部に亀裂が入る


こうした状況は、石積み内部に空隙が生じており、土圧が高まっていたり、石垣地盤に不同沈下が起きている証拠であり崩落や倒壊のリスクが高い状態と言えます。


実際に「トーラス」で調査・施工した空石積みのあるお住まいでは、空隙部を確認してみたところ、37㎝ほど奥は土で、水分を多く含んだリスクの高い状態でした。


また見た目には空石積みの一部の目地がモルタルで塞がれているように見えても、あくまで表面だけの処理という場合も。

石積み内部までモルタルを充填できておらず、結果として脆弱な空石積みもあります。



ご自宅や自社の場合、毎日見ているとなかなか変化に気が付きにくいかもしれません。

隣家にお住まいの方からのお知らせで気づかれるケースも多々あります。




モルダム工法が空石積みの被害を防ぐ



自宅あるいは自社の敷地内の空石積みが、どうも怪しい……。

けれども既存擁壁を撤去して新築するのは、工事が大掛かりになり、費用もかかってしまいます。


そんな場合に有効なのが、「モルダム工法」。

既存の石積み内部に接着性の高い石積み専用充填剤を注入して補修・補強する工法で、水抜き加工シートを併用することで、排水機能を確保しながら内部から補強もできるすぐれもの。


重機が入らないような狭小地でも施工できるのも強みです。

境界際に設置された石積みでも、施工のために構造物を設置する必要がありません。


時を重ねた石積みの風合いはそのままに、内部をしっかり補強するので、長年見慣れた景観を保てます。




熟達した技術者が施工するトーラスは、精度の高いモルダム工法の施工が可能です!


モルダム工法は空石積みに有効な工法ですが、技術者の腕により仕上がりと強度が左右されます。


「トーラス」にはベテランの技術者が多く在籍するだけでなく、施工プロセスにもこだわりが。

接着剤を石と石の間に注入する際も、しっかりとひと手間かけて、より精度の高い施工を心がけています。

経験豊かな技術者が適切な下準備を行うことで、工法のポテンシャルを引き出します。


遠方にお住まいで実家の石積みが気になる……というお客様にも対応しております。

工事の「透明性」に徹底してこだわっており、作業も動画で撮影したうえで共有するので、進捗や作業品質をしっかりご確認いただけます。


もちろん、そばでずっと見学いただくのも大歓迎です(笑)。


これからの季節、線状降水帯や台風と何かと心配ですよね。

もしはらみなどがご自身で判断できないという場合でも、まずは「トーラス」にご相談ください。

豊富な施工実績に基づいてしっかりと状態を見極め、適切なアドバイスや施工をいたします。

どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。


ヤギさんレンタルでもなじみ深い株式会社トーラス。

その本事業として提供している石積み・石垣補強工事。


特許工法である「モルダム工法」により、従来の石積み補強(石垣補強)工事のデメリットであった、「接着力の弱さ」「内部浸水による水圧上昇の倒壊に対応できない」など、これらの弱点を補った高品質な補強工事を、法人様向けに提供しています。


百聞は一見に如かず。

ぜひ一度、弊社の補強工事実績をご覧ください。


最新の施工事例 一覧

https://j-torus.co.jp/exemple


特許工法の詳しい解説ページはこちらへ


・モルダム工法

 https://j-torus.co.jp/isizumi


・PDR工法

 https://j-torus.co.jp/PDR



余談ですが、副事業として「ヤギさんレンタル」も実施中!

ヤギさんをレンタルして、何するの!?と気になる方はこちらへ


・ヤギさん販売&レンタル

 https://j-torus.co.jp/scenery